キャラメル味の生活
家の中といっても
油断はできねえ。
風や海が言っちまうかも
しれねえし、
なによりそれが
癖になっちまうと
学校でもボロを
出しちまいそうな
自分が怖いんだ。
学校なんかで
小夏に接触したら…
いつ親衛隊が
出てくるかわかんねえ。
小夏を危険な目に
合わせるわけには
いかねえ。
だからオレは我慢する。
本当はお前に触りたい。
早く思い出してほしい。
もっと仲良くなりたい。
でもオレの気持ちは…
封じ込めるべきなんだ。
それに面と向かって
渡すのとか、すげぇ
恥ずかしいし…。