キャラメル味の生活
あたしがお湯を
沸かしながら
ボーっとしていると
急に背後に気配を感じた。
振り返ってすぐに
慌てて元に戻る。
「ど、どうしたんですか?
風さん」
「やかん、なってるよ?」
あ…
慌てて火を止める。
でも風さんは
どいてくれない。
あたしの両サイドに
手をついて、
後ろからあたしに
覆い被さるように
立つ風さん。
首筋に風さんの
吐息がかかる。
やばいやばいやばい!
近い近い近い近い
近いから!!