キャラメル味の生活


「ごめん、
困らせちゃったね」



え…



「小夏を
困らせるつもりは
なかったんだけど…

もし小夏が困るようなら
今のはなかったことに
してくれる?」



力なく微笑む風さん。

その顔を見ると
胸の奥がキュッと
掴まれたみたいだった。



「違う…違うよ風さん!」

「え?」

「今のは、ちょっと
びっくりしただけで…

その、あたしも
風さんのこと…

す、好き…です」



< 84 / 232 >

この作品をシェア

pagetop