キャラメル味の生活

誰もいない生徒会室の
ミニキッチンで

あたしたちは
何度も唇を重ねた。



まるで風さんみたいな
優しいキス。

だけど愛があるキス。



「あーあ。
もう仕事なんて
できないな」

「えッ…」

「だってそんな
かわいい顔されたら


止まんなくなるでしょ」

「風さ…んッ」



またあたしに
キスの雨が降り注ぐ。



それから本当に
仕事を忘れてしまい

2人で慌てながら
終わらせた。


おかげで家に帰ったのは
夜遅くなったけど



たまにはいいかも。



そう思ったあたしだった。


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