Thanks
3人はしばらく他愛のない話をしていた。
(とりあえず酸素を!)
生死ギリギリに達した雛姫は何とか口だけを外に出して息つぎする。
それでも長く続かず、だんだんと意識が………
『…ちゃん! お姉ちゃん!!』
あ、真由の声…
『(真)お姉ちゃん大丈夫?!』
重いマブタを開けると心配そうに覗き込む真由の姿が…
『(雛)ここは…?』
『(真)露天風呂だよ!』
真由の言葉に辺りを見回してみると、そこは誰もいない露天風呂。
雛姫はバスタオルを巻いてリクライニングに寝ていた。
『(雛)このタオル…真由が?』
『(真)わかんない… 真由が来た時には、もうお姉ちゃんが寝てたけど…』
って事は…
考えたくないけど…ッ
雅だぁ~!!
『(雛)…最悪…』
このまま死んでしまいたい…
部屋に戻ると紗奈が浴衣に着替えてテレビを見ていた。
『(紗)どーしたの? そんな死にそうな顔して。』
『(雛)ほっといて…』
紗奈には言えない。
お腹を抱えて笑いそうだから…
『(紗)そーいや夕飯は5時に1階だって。』
『(雛)へ…?』
夕飯って部屋じゃないの?!
『(紗)カニ料理なんだって! 楽しみぃ♪』
『(雛)そ、それって雅達も?』
『(紗)そりゃ一緒でしょ!』
そ、そんなぁ~!!
二度と会いたくないのにっ!
心の叫びもむなしく夕食の時間はやってきた。
『いただきまーす!』
カニの釜飯や刺身など…
とにかくカニだらけ。
『(新)ヒナ嬢♪ カニと俺、どっちが好き~?』
カニですけど…
幸い新も雅も先に日本酒で酔っているらしい。
雛姫はホッと安堵の息を漏らした。
(とりあえず酸素を!)
生死ギリギリに達した雛姫は何とか口だけを外に出して息つぎする。
それでも長く続かず、だんだんと意識が………
『…ちゃん! お姉ちゃん!!』
あ、真由の声…
『(真)お姉ちゃん大丈夫?!』
重いマブタを開けると心配そうに覗き込む真由の姿が…
『(雛)ここは…?』
『(真)露天風呂だよ!』
真由の言葉に辺りを見回してみると、そこは誰もいない露天風呂。
雛姫はバスタオルを巻いてリクライニングに寝ていた。
『(雛)このタオル…真由が?』
『(真)わかんない… 真由が来た時には、もうお姉ちゃんが寝てたけど…』
って事は…
考えたくないけど…ッ
雅だぁ~!!
『(雛)…最悪…』
このまま死んでしまいたい…
部屋に戻ると紗奈が浴衣に着替えてテレビを見ていた。
『(紗)どーしたの? そんな死にそうな顔して。』
『(雛)ほっといて…』
紗奈には言えない。
お腹を抱えて笑いそうだから…
『(紗)そーいや夕飯は5時に1階だって。』
『(雛)へ…?』
夕飯って部屋じゃないの?!
『(紗)カニ料理なんだって! 楽しみぃ♪』
『(雛)そ、それって雅達も?』
『(紗)そりゃ一緒でしょ!』
そ、そんなぁ~!!
二度と会いたくないのにっ!
心の叫びもむなしく夕食の時間はやってきた。
『いただきまーす!』
カニの釜飯や刺身など…
とにかくカニだらけ。
『(新)ヒナ嬢♪ カニと俺、どっちが好き~?』
カニですけど…
幸い新も雅も先に日本酒で酔っているらしい。
雛姫はホッと安堵の息を漏らした。