Thanks
時刻は夜の12時…
波の音と風の音だけが響く。
『(雛)寒い~!』
やっぱ浴衣と羽織りだけじゃ駄目だった。
寒くて余計に目が覚めたし…
それにしても今日は色々あった…
たまには皆で旅行もいいな…
雛姫がそう思いながら空を見たその時…
『ひっくし…ッ』
どこからか誰かのクシャミが聞こえた。
まッ まさか!!
変な人?!
こんな夜中に海に来た私って馬鹿?!!
一瞬で脳裏に「拉致」や「誘拐」が浮かんだ。
『こんばんは、雛姫も寝れないの?』
しかしすぐに消えた。
だってクシャミをしたのは…
『雅?!』
雅だから…
『なぁに泣きそうな顔してんの。』
はにかんで笑う雅。
安心からか、雛姫の目からは大量の涙が零れた。
『変なオジサンかと思ったぁ~!!』
『あはは! 俺でよかったなぁ♪』
『本当っ 雅で良かったぁ!』
………って良くないし!!
1番会いたくなかったのに!
『わッ 私帰る!』
『は? 感じ悪いぞお前…』
だって…
絶対に裸見られたもん…
『せっかく雛姫と2人になれたのになぁ…』
雅ははにかんだように笑うと静かに砂の上に座った。
『…ちょっとだけ…話してく…』
それを見たら帰れなくなり、少し離れた所に座る。
『もっと近くに座ったら?』
『い、いい!』
『…声、聞こえにくいんだけどね…』
確かに波の音がうるさくて聞こえづらい。
でも近くにいったら…
『聞かせたくないのも聞かれるし…』
『え? 何?』
『何もないっ!』
ドキンドキンって…
こんな余計な音まで聞かれてしまう…
雅といるといつも鳴ってるこの音…
聞かれたら絶対に馬鹿にされるもん…
波の音と風の音だけが響く。
『(雛)寒い~!』
やっぱ浴衣と羽織りだけじゃ駄目だった。
寒くて余計に目が覚めたし…
それにしても今日は色々あった…
たまには皆で旅行もいいな…
雛姫がそう思いながら空を見たその時…
『ひっくし…ッ』
どこからか誰かのクシャミが聞こえた。
まッ まさか!!
変な人?!
こんな夜中に海に来た私って馬鹿?!!
一瞬で脳裏に「拉致」や「誘拐」が浮かんだ。
『こんばんは、雛姫も寝れないの?』
しかしすぐに消えた。
だってクシャミをしたのは…
『雅?!』
雅だから…
『なぁに泣きそうな顔してんの。』
はにかんで笑う雅。
安心からか、雛姫の目からは大量の涙が零れた。
『変なオジサンかと思ったぁ~!!』
『あはは! 俺でよかったなぁ♪』
『本当っ 雅で良かったぁ!』
………って良くないし!!
1番会いたくなかったのに!
『わッ 私帰る!』
『は? 感じ悪いぞお前…』
だって…
絶対に裸見られたもん…
『せっかく雛姫と2人になれたのになぁ…』
雅ははにかんだように笑うと静かに砂の上に座った。
『…ちょっとだけ…話してく…』
それを見たら帰れなくなり、少し離れた所に座る。
『もっと近くに座ったら?』
『い、いい!』
『…声、聞こえにくいんだけどね…』
確かに波の音がうるさくて聞こえづらい。
でも近くにいったら…
『聞かせたくないのも聞かれるし…』
『え? 何?』
『何もないっ!』
ドキンドキンって…
こんな余計な音まで聞かれてしまう…
雅といるといつも鳴ってるこの音…
聞かれたら絶対に馬鹿にされるもん…