今、貴方が見ている物
行って暫くすると、楽になるんだ」と、言う話しを聞くと直ぐに龍一の親に連絡し静岡に向かった。おばさんに払ってもらい事なきを得た。
こんな奴が、言うからには間違い無い暫くその縁側ですごした後、車に戻り次の場所に行くことになった。
車に戻る途中又先程の男の子が後ろから又付いて来ている。
「どうも、俺達に遊んで欲しいみたいだな」
「流石にそれは出来無いでしょう龍一ちゃんと言ってあげなよ」
「それは、さっきから言ってるけど、この子少しやばい」
「どんな風に、やばいんだ」
「いくら話し掛けても聞き入れられ無いんだ」
「それって、絶対やばくない」
「多分、何もしないで知らない振りをしていれば大丈夫と思うよ。」
と、言うと振り返らずに又歩き出した。
暫く、歩くと先程の子供はいつの間にか居なくなっていた。その頃お堂に居た時には、あんなに星が見える程天気が良かったのに、車に乗る直前には、カミナリがいきなり鳴りだし慌てて車に乗り込み車を出そうとした時最初に、隣の女の子が泣き出した。俺は何が何だか分からず 「何だよ、いきなり何なんだよ」と、言うと女の子は泣きながら車の前を指差した。その指先を見たリアシートに、乗った女の子は悲鳴を上げなき出した。
俺は何がなんだか解らず指差した先を見たが行きなり降り出した滝の様な雨しか見えないので、後ろに乗っている男の子に聞くと、やはり何にも見えないと、言う。仕方が無いので車を出した。
少し走らせてから、停めて話しを聞くと少し泣き止んで来たので、
「どうしたんだ、何があったんだ」と、聞くと、
「雨の中ずぶ濡れで、顔中血だらけの女の人が立って居るのが見えて、それで」後ろの女の子も同じ事を話した。後ろから付いて来ていた龍一の車が停まり慌てた様子で降りて来て「お前達なんとも無いか。あれはマジヤバかったよ大丈夫か」
「俺達なら」と言いかけた時、俺の後ろに乗っている男が、いきなり首を閉めて来た。しかも物凄い力でヤバイと思っても遅かった。息が出来ないリアシートの女の子も外そうとしてくれているが取れない龍一女の子を降ろしリアシートに乗り込み男の子に取り付いた霊を外そうとしてくれている。俺は息が詰まり気が遠退いてしまう寸前に手の力が緩んだその瞬間車から転げ出た。暫く肩で息をしていた。
龍一の車から、降りて来た仲間が「大丈夫か」と抱え起こした
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