天(そら)
天… 憧れの天。

ガルーダにずっと住んでいれば、天の憧れは抱くだろうな。


上を見上げれば、人工の天。太陽もあれば夜にもなる。

だが、俺は見えない。 俺は全盲だからだ。 星間大戦のおり、俺は視力を失った。人工IC(アイプラグ)で、全ては見える。
簡単に言えば、脳内に直接情報伝達をする。目がカメラなのだ。 幸いにも、パイロットにはアイプラグでもなれる。


ガルーダは、星間一医療の発達した星だ。
「リケルメ。何してるの?」
彼女だ。 藤田・アリスト・ミウ。 ミウと呼んでいる。 同じ学校のCA科に通うCAの卵だ。

「別に。ただ、天気いいなと思ってな」

「もうすぐ、四時限だよ?戻ろ?」
「あぁ。悪いな」


俺たちは、平凡な生活をするはずだった…
この日までは…
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