探偵 早乙女瞳
・・・・・・。



いや、ところでレジに今いくら入ってるか気にならないか?

いや、オレじゃなくて…この店の売り上げとか気になるだろう?

いや、ホント…オレじゃなくて。

え?見たい?もぉ…しょうがないな…オレは別に見なくてもだいたい分かるんだが…

そこまで言うなら…少し見るだけ、見るだけだぞ!?



ガキン



うん?どうしたことだ?開かないぞ?

チッ!マスターめ。こないだ売り上げの一部が消えたからってなんか細工しやがったな?

ちょこざいな!

こんなもの!探偵七つ道具の一つ『バール』を持ってすれば、いくらでもこじ開けられるんだぞ!?

私は内ポケットからバールを取り出し…

コノヤロウ!!

そういってバールを振り上げた。その瞬間、店の入り口の方で物音がする。

きゃ、客だ!!

私は持っていたバールを慌てて後ろに隠し笑顔で対処する。

「い、いらっしゃいませ」
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