探偵 早乙女瞳
灰皿
オレはハードボイルド…

ハードボイルド探偵、早乙女 瞳!!





なぜ…なぜコイツがピーコを連れてるんだ?

だって…え?

「あの…その犬はお客様の…」

「ああ…いえ…違います。実はですね。この犬、早乙女さんが探してるみたいなんですよ。はは、かわいいでしょ?」

「・・・・・・」

「それで、その…彼、借金があるもので…」

「そのワンちゃんが人質…というわけですか?」

「いや…まあ…言い方は悪いですが、そう…なるんですかね?」


くう…卑怯な!!動物をたてにする気か!?この男!!


「あの…もし…もしですよ?それでも早乙女さんがお返さないって言ったら…そのワンちゃんどうするんです?」

「え?うーん…そうですね…その時は…ふ、ふふふ」


ニヤリ


な!なんだその笑みは…怖いよ…絶対食べるつもりだよ…チワワを?怖っ!

しかし…どうしたもんか…どこかで隙を見つけてピーコを連れ出すしかないが…

この男…さすが伝説の金貸し。まったく隙を見せん。
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