探偵 早乙女瞳
おっと、見とれちまってたぜ。

さっそく本題に…入るってのは野暮ってもんだな。

見ると彼女…泣きボクロはなにやら塞ぎこんでいる様子だ。

よっぽどの問題を抱えてるってことか?

とりあえず…

「マスター彼女に同じモノを」

オレと同じく彼女に見とれていたマスターは我に返り静かにうなずくとグラスに氷とウーロン茶を注ぎ…

ん?

どうした?マスター?なぜそんなに離れていく?

マスターは泣きボクロに気付かれぬようジェスチャーで「カウンターの上に手を出せ」とオレに指示を出している。

ふ…なるほどな。カウンターの上にグラスを滑らしたいんだな?

どうやらマスターはよっぽど格好をつけたいらしい。ここは付き合ってやるとするか。



さあ、来い!マスター!!
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