大人の恋愛事情
テーブルに、コーヒーが2つ運ばれてきた。
俺の分は、さっき彼女が一気飲みしたから・・・・。
彼女って言うよりあの飲み方見ると『ガキ』にしか思えない。
社長は、気を使ってか、そそくさと席を立った。
なんか澄まして座ってる。
「ウチの祖母が、大水さんに何と言ったのかは、知りませんが・・・私、そんなつもりは、ありません。」
意を決したように、彼女は、そう言った。
イヤ・・。俺も、お前と付き合う気は、無いよ!!
心でそう言ってたけど、口に出して言おうものなら・・・。
俺は、冷静な口ぶりで「そうですか・・・。」とだけ告げた。
しかし、冷たく言った俺の言葉に彼女は、言葉を続けた。
「私。失恋して、大人の恋愛をしたくてココに来たわけじゃないですから!ただ・・・。」
なんだ?!
面白くなってきた!!
俺は、コロコロと変わる彼女の表情と話が気になり言ってしまった。
「・・・ただ?!」
彼女の言葉の続きを求め。