大人の恋愛事情
2人で目的地に着いた。
完全なオフィスビル・・・。
入り口には、受付があったりして・・・制服で素通りなんて無理!無理!!
「ねっ!気が済んだでしょ!!帰ろ!」
今度は、私が美和子の手を引っ張った。
「でも~せっかくココまで来たんだから~」
美和子が、私の手を引っ張る。
ウン、この光景は、ココでは似つかわしい。けど、そうも言ってられない。
私は、美和子の手を力いっぱい引っ張ったのだが、その途端・・・。
美和子がパッと私の手を離した。
ズルイ!!
力いっぱい引っ張ってた私。
後ろにドーンって尻餅を付いた。
イタタタタ・・・。
私のその姿を美和子は、笑ってみてる。
「み~わ~こ~!!」
口を尖らせて、そう言ったのと同時だった。
「凛さん!?大丈夫ですか?」