大人の恋愛事情
大水さん!?
私の目の前に差し出された大きな手。
私の真後ろに立っていた。
今日も私は、見上げることに・・・・。
思わず私も手を差し出したら、大きな手からググッと握られいとも簡単に引き起こされた
。
「すみません!スミマセン!!」
何度も頭を下げた・・・・。
すると、昨日みたいに頭を撫でられて「かなり目立ってましたよ、君たち」。
その声は、笑ってた。
そんな私の傍に、美和子が駆けて来る。
「お友達も一緒ですか!なら、上でお茶でも――」
そう言い私の頭に載せられた手をのけ、歩き出した。
「何?凛!!モデルみたいにカッコいいじゃない~。凛が『大男』なんていうから、悪い方に考えてたのに」
悪い方に考えようが無いよ・・・。
大水さんが、歩き出してその後ろを秘書らしき人が、歩いていく。
私の横に来て立ち止まり「今、社長・・・笑ってましたよね」
珍しい物でも見たかのようにポツリと、呟いた。