大人の恋愛事情

「いえ。私も、まだ口を付けて無かったので。」

私の立った席に座った男性。


おばあちゃんの知り合い!?だったのね。

ちょっとホッとして、おばあちゃんの席に座り直した私に、「この子が、ウチの孫の凛。」と、紹介しだす。

私は、ペコッと頭を下げた。


仕事があるならまずそう言ってくれればよかったのに~。

そしたら、私だって走ってこなくても良かったのに~~。


私が、そんな事を考えてると、おばあちゃんが私の足を蹴った。

・・・何?!

「こちら、大水さん」

私の前に男性は、名刺を差し出した。

たかが、商談相手に、名刺をもらう筋合いは、無いかも・・・。


そう思ってたら。





< 8 / 107 >

この作品をシェア

pagetop