大人の恋愛事情
「いえ。私も、まだ口を付けて無かったので。」
私の立った席に座った男性。
おばあちゃんの知り合い!?だったのね。
ちょっとホッとして、おばあちゃんの席に座り直した私に、「この子が、ウチの孫の凛。」と、紹介しだす。
私は、ペコッと頭を下げた。
仕事があるならまずそう言ってくれればよかったのに~。
そしたら、私だって走ってこなくても良かったのに~~。
私が、そんな事を考えてると、おばあちゃんが私の足を蹴った。
・・・何?!
「こちら、大水さん」
私の前に男性は、名刺を差し出した。
たかが、商談相手に、名刺をもらう筋合いは、無いかも・・・。
そう思ってたら。