パパとママだけのヒミツのお話
急に腕を掴まれると
あたしは名前も知らない彼の背中に乗っていた。
待って
高校三年生だよ?
高三にもなっておんぶって・・・
「止めて!!降ろしてよ!!」
バタバタ足を動かすけど
「あははは、公園すぐそこなんでしょ?
そこまでの辛抱だからさ」
呑気に笑ってあたしをちっとも離す気配のない彼。
これじゃあ私
まるで子供じゃない!!
だけど
彼の背中は
とても温かくて
気持ちがよくて
その温もりに
彼の優しさに
涙が溢れそうになってしまった。