パパとママだけのヒミツのお話
2
シャーっとカーテンを開けてベランダに出てみる。
「今日もいい天気だなぁ~」
空は何処までも青空が広がっている。
ようやく梅雨明けした空は綺麗な青空をしていて
ギラギラ太陽のせいで
少し暑さも感じるくらい。
もうすぐ夏が来る・・
「さて洗濯でもしようかな?」
一つ大きく背伸びをしてから洗濯場に向かう。
そういえばあの日もこんなにいいお天気だったっけ?
階段を降りながら思い出すのはこの前見た結婚式の光景。
純白のウェディングドレス
キラキラ輝いていた笑顔。
二人の笑顔が本当に幸せそうで
見ているあたしまで胸がいっぱいになった。
あたしも・・なんて事は絶対に思わない。
だってあたしはみんなから祝福してもらう資格なんてないもん。
いくらヒミツとはいえ。
大事な、大好きなクラスのみんなを騙してしまったし。
そんなあたしがみんなから祝福されたいなんて
「欲深いなぁ」
自分の欲深さに呆れてクスッと笑ってしまう。
あたしには想と花が傍にいてくれるだけで十分幸せ。
洗濯機のスイッチを入れて次はキッチンに向かおうとした時だった。
「おはよう」