パパとママだけのヒミツのお話
3
ピンポーン!!
朝ごはんを食べ終えて後片付けをしていると
ピーンポーン!!
ニ回チャイムを鳴らす音が家中に響いた。
「誰かな?」
想は確か今書斎で勉強してるし仕方ない、出るか。
タオルで手を拭いてパタパタと
スリッパを鳴らしながら玄関に出る。
「は~い」
ガチャリとドアを開けると
「あぁ~~~!!ユウちゃん!!」
珍しい訪問客に一気にテンションが上がる。
「久しぶり、メイ元気だった?」
最後に会ったのは確か去年のクリスマスパーティーを開いた時。
それから色々忙しいみたいで中々会えなかった。
「髪、伸びたね~」
「ユウちゃんも切ったんだね」
あの時は背中まであった長い髪が今はショートになっていて。
意外だけど、でも短い方も似合うな。
「高橋くんも元気?」
高橋くんともすっかりご無沙汰だ。
「うん、元気すぎて参っちゃうよ」
なんて言いながらもとても幸せそうな顔を見せる。
「ちょっと待ってて、今想を」
くるりと反対を向いて想を呼ぼうとしたその時
「ごめんね、メイ」
「え、ちょっと」