パパとママだけのヒミツのお話
あたしが目隠しをしてどれくらい経ったのかな?
変なことに
お化粧されて
着替えさせられて
何故かいつもよりもかかとが高い靴を履かせられて。
それが終わるとまた車に乗せられた。
一体あたし何処に連れて行かれるの?
着替えまでさせられて
なんかお化粧までさせられて・・
想が傍にいてくれるのは安心だけど。
でもおかしいよ、こんなの。
いくら友達だからって
こんなコソコソしなくてもよくない?
車が何回目かの停車した時に
「あのさ、、いい加減に」
教えてくれない?最後まで言えなかったのは
想の手があたしから急に離れたから。
「え、想?」
手探りで探しても誰もそこにはいなくて。
代わりにドアが開けられた。
着いたのかな?
でもこの目隠しは誰も取ってくれなくて。
あぁあたし一人ぼっちになっちゃったんだ。
そう思っていると
「ではお願いします」
想の声が耳に入ってきた。
今のは間違いない、想の声。
「想、想そこにいるんでしょ?ねぇ目隠しもうとってよ」
泣きそうな声に想は
「待ってる」
それしか答えてくれなかった。