私の大好きな人
「本当か?天音!?」と

いつの間にか先生もいた。

「私はどうしても、
主役がしたく、
役が決まった夜
彼女に電話を掛けて
あなたが不正をしたと
見た子がいると言っただけ。

無理かなと思ったが
天音さんは先生に交代
してもらったと言ってきたの。

こんなに上手く
行くなんて思わなかった。」

中山さんの目から
涙が溢れていた。

本当に先生が好きだと確信した。

私も先生が好きなの。
いや愛しているの。

振り返ってもらえない
人に対してのあなたの
気持ちが分かった気がしたわ。
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