私の大好きな人
夜までここで過ごし、
先生が車であるところまで
連れて行ってくれた。

車が止まり降りて見ると、
山から見下ろした景色が、
凄く綺麗だった。

何もかもミクロに見えて
楽しかった。

「ここ夜景が凄く有名で
1度来てみたかった。」

「ありがとう。先生。」

「いいよ。これプレゼント。」

先生が私に紙袋をくれた。
何だろうと見ると
真っ白なマフラーだった。

「いいの?」

「当たり前だ。」

「何で白なの?
普通赤とかピンクとか、
あるでしょう?」

「俺が白だと、
何色でも染まれるだろう。

佳世の気持ちが赤なら
俺も赤に染まれる。

黒の色だったら
黒色に染まれる。

俺の気持ちはずっと
色は白でいるという意味だよ。」

と先生は照れていた。


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