私の大好きな人
「佳世ちゃん。
兄貴の言葉だけ信用して。」

「けど絵梨さんのお父さんが
教育委員会に勤めています。

バレたら先生を辞めないと
いけないです。

それに夏休み明けから
絵梨さんが私たちの
高校にやってくると
言っていました。」

「ヤバイな・・・。

当分の間、
兄貴に会えないかも知れない。

けど私に携帯を教えて欲しい。」

蘭さんに教えた。

「佳世ちゃん、
もし絵梨から呼び出しがあったら
私に連絡頂戴。」

私は蘭さんの言葉を
信用するしかなかった。
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