ルームメイトは俺様?!



寝付けなかった
おかげであたしは
遅刻することもなく身支度を整えた。




リビングのドアを
開けるとそこには
気だるい空気を
まとう龍の姿。




着くずした制服。


ゆるく結ばれた
ネクタイ。


無造作に
セットされた
真っ黒で
柔らかそうな髪。



龍の何もかもが
あたしを引きつけて放さないんだ。







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