らぶ☆すとーりー 2
俺は借り物競争に出た。



はぁ・・・子供じゃあるまいし、面倒くさいな。




「位置に着いて、よーいドン!」



俺は一応真剣に走った。



落ちている紙を拾う。



紙を広げると・・・



『○○な人』



はぁ?誰が考えたんだよ。



ガキじゃあるまいし・・・。



あほらしいとは思ったが、



最後の思い出に・・・いいよな。



最後ぐらい許してくれ。



そう言って俺は綾乃の方にわき目も触れず走っていった。



「戸田さん!」



「へっ?」



「早く!」



近くに近藤がいなくて良かった。



俺は綾乃と一緒に走り、



1位でゴールした・・・。




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