らぶ☆すとーりー 2
私はまだドキドキしている。



息が切れたドキドキと、



隼人と手を繋いだ事のドキドキ。



借り物競争をしている隼人は、紙を拾うなり私の方へ一目散に駆けて来たのだった。



「戸田さん!」



えっ?私???



「早く!」



と言う言葉に、



皆も「早く行きな!」と私を立たせてくれた。



皆の声援の中、



私と隼人は1位でゴールテープを切った。



審判員さんが紙と私を見て「ふっ」と笑っている。



紙に何て書いてあったのだろう?



私は隼人に聞いてみると、



「小さい人」と笑いながら言った。



久し振りに笑った隼人を見たな・・・。



私は「そんなに小さくないもん・・・。」と独り言を言いながら、皆の元へと戻った。



< 114 / 151 >

この作品をシェア

pagetop