らぶ☆すとーりー 2
その日の晩、俺は彩菜を飲みに誘った。



「何で急に一人で決めたんだ。俺が行こうと思っていたのに。」



「そうねぇ・・・。あなたを見ていたら、私が行かなくちゃと思ったのよ。」



「どういう意味だ。」



「ねぇ、隼人。あなたもっと自分に素直になれば?」



「言っている意味がよく分からない。」



「あなた、まだ綾乃ちゃんの事、好きなんでしょ?」



「えっ?」



「あなたを見てれば分かるわよ。私はあなたをずっと見てきたんだから。」



「・・・・・。」



「もう一度、当たって砕けてみれば?あなたらしくないわよ?逃げるなんて。」



「・・・・・。」



「何もやらないで、見てるだけでいいの?今の隼人は・・・私が好きだった隼人じゃない!」



彩菜に言われて気が付いた俺。



何もしないで逃げるっていうのが、一番嫌いな俺だったのに・・・。



いつからこんな弱い奴になったんだ?



「彩菜・・・ありがとう。」



「くすっ、どういたしまして。」



彩菜は笑っていた。



こんなに良い女をふってしまった俺。



きっといつか神様からバツを受けるかもな。



~隼人side終わり~



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