ガチャポンな彼女
そういうとばあさんはいきなり口をもごもごと動かし始めた。

ちょっと三千円で俺をかくまってくれるんじゃないの?

神に見放された哀れな子羊の俺。

このまま変態男の餌食になっちまうんじゃないだろうな。

「ひっ!!」

背筋が凍りついていた。

変態男の手が俺の肩を後ろからつかんでいたのだ。

もうだめだ。

おしまいだ。

俺はこんなおっさんに俺の純情を奪われちまうなんて!

この世の終わりだ!!



ところが――。



「うげえええええっ!!」



突然まぶしい光が当たりを包み、俺の肩をつかんでいた男が悲鳴をあげた。



何?

いったい何が起こったんだ?


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