ガチャポンな彼女
振り返ると男の姿はどこにもなかった。
ただ、相変わらず金色の光に包まれていて。
「ほら、あんた。手だしな」
驚いた。
今度はばあさんにだ。
ばあさんはもごもごしていた口の中に手をつっこんだかと思ったら、金色に輝く硬貨をつまんでいた。
五百円硬貨をさらに一回り大きくしたサイズで、光はそこから発せられていた。
「ほれ」
ばあさんは金色の硬貨をさらに俺の目の前に突き出し、受け取るよう促す。
「いや、これは…」
薄汚いばあさんの口ん中から出てきたかと思うと、つかむのもためらう。
だいたい、なんなんだ。
あの変態男はどこに行っちまったんだ。
この硬貨はなんなんだ。
そしてこのばあさんは何者なんだ。
ただ、相変わらず金色の光に包まれていて。
「ほら、あんた。手だしな」
驚いた。
今度はばあさんにだ。
ばあさんはもごもごしていた口の中に手をつっこんだかと思ったら、金色に輝く硬貨をつまんでいた。
五百円硬貨をさらに一回り大きくしたサイズで、光はそこから発せられていた。
「ほれ」
ばあさんは金色の硬貨をさらに俺の目の前に突き出し、受け取るよう促す。
「いや、これは…」
薄汚いばあさんの口ん中から出てきたかと思うと、つかむのもためらう。
だいたい、なんなんだ。
あの変態男はどこに行っちまったんだ。
この硬貨はなんなんだ。
そしてこのばあさんは何者なんだ。