ガチャポンな彼女
ストレートロングの栗色の髪。

丸顔の白い肌はほんのり桜色に染まり、黒目がちの大きな瞳がきらきらと輝く。

小さな鼻は少しだけ上を向いていて、彼女の気の強さを象徴しているかのよう。



完璧な美少女だった。



身長が二十センチくらいである以外は。




「え…っと。どうしたら…」


まだはっきりしない頭で必死に考えてみたが、これは現実に違いないようだった。

俺はベッドの上に正座して、女の子と向かい合う。



「腹減ったって言ってるんだよ。食べ物持ってこいってこと。気がきかねえな」



完璧な美少女の容貌からは想像もつかない、口汚い言い方で彼女はまくしたてる。
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