ガチャポンな彼女
「は、はい!」

一目散で台所に向かう俺。

「デザートも忘れるなよ!」

彼女の声が背中に投げられた。



――ぎぎぎ…。


おそるおそる台所の扉を開ける。

灯りはついていない。

よかった、母さんはまだ帰っていないらしい。



誰もいないことを確認すると、俺はすばやく冷蔵庫の中身を確認する。


食べ物って、何がいいんだろう。



今朝の朝ごはんの残りがまだあった。


俺は鮭の塩焼きと冷やご飯をレンジでチンして、トレイに乗せた。


それと…。


そうだ、デザートって言ってたな。


冷蔵庫の隅っこにおいてあったプリンも合わせて乗せた。
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