ガチャポンな彼女
でも…。

あれ、箸はどうする?

さすがに俺たちの箸じゃ大きすぎるしな。

「お、これでいいや!」

代わりになるかわからないが、つまようじを二本トレイに追加した。



で、またこそこそと誰もいないことを確かめてから、俺は自分の部屋へ戻った。


――がちゃっ。


「おせえぞ!何してた?まったくもたもたしやがって」

腕組みし、眉をひそめた美少女のお出迎えだ。

「ごめん。手間取った」

「ちっ」

なんで、俺、謝ってるんだ?

なんであの子の食事の世話をしなくちゃならないんだよ。

なんであの子に舌打ちされなくちゃならないんだよ!!!

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