ガチャポンな彼女
刺身用の醤油入れの小皿にワンプレートのようにごはん、鮭(もちろん身をほぐした)を乗せておいてよかった。

美少女は器用につまようじの箸を使ってごはんを食べた。

ペットボトルのふたに麦茶を入れてコップにしたのもよかったらしい。

彼女は満足そうに飲み干した。

スプーンにひとさじすくったプリンもつまようじの箸で器用に食べる。

何でスプーンがないのよ!って文句を言われるか俺はびくびくしていたけれど。

「ごちそうさまでした」

意外にも礼儀正しく、彼女は手を合わせた。



食べたものを片付けていると、彼女が言った。

「これからよろしくね。あたしはしばらくここで厄介になるからさ」

「え?」

「食事はまあこんな感じでいいよ。あとは布団と着替えと…。生活用品一般かな。さすがにあんたと一緒に寝るのは抵抗あるからさ」




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