ガチャポンな彼女
「ハチだよな?」

「ああ。うちの軒下にさ、でっかいミツバチの巣があるんだ。そこの数匹を生け捕りにしてきた」

「まさか、そのハチで?!」

「そう、そのとおり! 登校途中にミワリンを待ち伏せして、タイミングよくハチをスカートの中に入れたんだ!」


な、なんてことを!

俺のミワリンに何かあったらどうしてくれるんだ。

軽部に蹴りを入れたい気分だったが、なんとかその気持ちは腹におしとどめた。



「そしたらさ、思ったとおりよ。ミワリン、自分からスカートばさばさめくってくれて。シャッターチャンス到来!」


軽部の野郎、よほど自慢なのだろう。

鼻の穴をひくひくさせながら、にやけている。



「しかもさ、キャーキャー言ってるから、俺がシャッター押してることなんかまったく気づかないんだぜ」


畜生。

殺してやりたい。






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