★秘密のイケメン執事さま。★
タロちゃんは私の肩に頭を乗せて、そっと目を閉じた。


いつも何でも余裕でこなして、苦手なものなんて全然なさそうなのに。

私の為に無理して・・・。

もう、バカバカ。

観覧車から見る景色はとても綺麗だったけど、タロちゃんが心配で、それどころじゃなかった。

でも、タロちゃんから、ほんのり香る、良い香りに私もそっと目を閉じた。




「・・・日本に来て良かった」

「え?」




< 107 / 637 >

この作品をシェア

pagetop