★秘密のイケメン執事さま。★
「そうなんですか。何か思い出の場所なんですか?」

タロちゃんは不思議そうに少し顔を傾けて、目の前にあるピンクの花を一つ摘み取った。


そう、全てはここから始まったんだ。


今日は色々整理したくて、久しぶりに来てみたんだよね。


タロちゃん、付き合わせちゃってごめんね。



でも、このままじゃ何も変わらないから・・・。


「タロちゃん、私ね、ずっと心に引っ掛かってることがあって・・・聞いてくれるかな?」


「はい、いいですよ」


タロちゃんが、頷くのを確認し、私はゆっくり語りはじめた。

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