★秘密のイケメン執事さま。★
「あろうことか、私の絵が特別賞に選ばれてしまって。

学校中大騒ぎ。とても大きなコンクールだったから・・・。

連日、報道陣とかも押し掛けてきて、もうめちゃくちゃ。

先生たちは、自分の手柄にしたくて、めちゃくちゃにもめるし、

みんなにも相当迷惑かけちゃって。もうそんなのが本当に嫌で・・・」





「そうだったんですか」


タロちゃんはしっかり私を見つめながら、真剣に話を聞いてくれている。


それだけで、すごくうれしいよ。


ずっと誰かに話したかった。聞いてほしかったんだ。


タロちゃんに聞いてもらうことで少しずつため込んでいたものが、溶けだしていく気がする。



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