★秘密のイケメン執事さま。★
「タロ・・・ちゃん」

花の甘い香りが鼻をくすぐる。


「何ですか?」

「もう・・・何やってんのよ」




「ミツキ様を押し倒してます」



「そうじゃなくて!誰かに見られちゃうよ」


こんなところ、誰も来るわけないけど。


「見えませんよ、誰にも」


確かに周りは1メートルほどのピンクの花に囲まれていて、遠くから見ただけでは人がいるとは気が付かない場所だった。


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