★秘密のイケメン執事さま。★
「私はいつでも大真面目ですよ」

タロちゃんはベッドに座り、そっと私の手を取った。







「恋人をご所望なら、誠心誠意、ミツキ様を甘美な世界へ誘って差し上げますよ」


か、甘美!?







「ええ、それはもう、あーんなことや、こーんなこと、はたまた、想像を絶するような…」


「遠慮しときます・・・」

「そうですか。それは残念です」




タロちゃんは、いつもの完璧スマイルを私に向け、アイロンに戻っていった。


もう、なんだかドキドキしちゃったじゃない。

タロちゃんのバカーーーっ。



< 19 / 637 >

この作品をシェア

pagetop