★秘密のイケメン執事さま。★
「座って下さい。ちゃんと乾かさないと髪が傷みますよ?」


タロちゃんはドライヤーを取出し、私の髪をブローし始めた。


私、本当、意識しすぎだし。


なに考えてんだか。



なんだか自分が可笑しくなってきて、クスリと笑った。



「ありがとう、タロちゃん」


タロちゃんも少し笑って、また、私の髪に視線を戻した。


何で、こんな素敵な人が私の髪をブローしてくれているんだろう。



なんで、好きだって言ってくれるの?




なんで、優しく抱きしめてくれるの?

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