★秘密のイケメン執事さま。★
胸の辺りまで海水に浸かると、私は歩くのをやめた。



「ミツキ様、どうしました?」


「これ以上は無理。泳げないもん」



「大丈夫ですよ。じゃあここで少し浮かんでみましょう」


そう言ってタロちゃんは私をお姫様抱っこし、優しく見下ろした。



さっき納まったばかりの火照りが一気にぶり返す。


あぁ、冷やした意味がない・・・。





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