★秘密のイケメン執事さま。★
係員が離れ、他の人たちが車に乗り込むのを待っていたら、後ろから小さなため息が聞こえてきた。


「タロちゃん、どうしたの?」

「ええ、非常に辛いなと・・・」



「狭い?もっと前に寄ろうか?」

私が前につめようとすると、そっと腕を掴まれた。


「離れないでください」






え?

「なんとか襲わないように努力しますから」

「うっ」

そっちかい!タロちゃんのせいで、さらにドキドキしてきちゃったじゃない。



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