*+サクラの二人+*
from柚子

『大丈夫だった?なんかされなかった?』
「うん、全然大丈夫だったけど」

さっきから
保護者なみの心配をされ続けている私。
全然怖くなかった・・・

でも、愛莉の話(兄貴談)だと
去年(一年の時)
入学した頃、絡んできた先輩(二年)を

・・・・・・・ぶっ飛ばしたらしい。


こ、怖えぇ・・・


『あれ・・・生徒手帳。ゆず、落とした?』

愛莉がしゃがんで拾う。

ぇーっと・・・

とりあえず受け取り自分のを確認。

「愛莉は?」
『あるよ、ほら』

胸ポケットから出した。・・・持ってる。

「私のかな・・・」

私は・・・・持ってない。

『一応、持っておけば?
 違ってたら、先生に渡せばいいし』
「・・・うん」

その時チャイムが鳴った。

『あーー・・・何、5分前のチャイムかぁ』
「まぁ、戻ろうよ。」

『あ、ゆずは3組。 あたし5組だった。』
「あ~・・・残念・・・」

荷物を取りに行って途中まで
一緒に行くことになった。


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