初恋物語
『光輝だ………。』
『そっか……好きな女の子でもいるの?』
『……とにかくごめん。じゃッ。』
『おまたせッ☆慎一は?』
光輝は何食わぬ顔で話かけてきた。
いつもの光輝だ。
『学級委員になったから、担任と話があるって。だからちょっと待っててって。』
『そっか☆じゃ待ってよっか!』
しーーん
『ねー?何でさっき、振ったの?かわいい女の子だったのに。』
ウチは気になってるコトを聞いてみた。
『…見てたんか…。なんで断ったの?って言われても好きじゃなかったから。…それだけだよ。』
『そっか…。』