初恋物語
次の朝‐… 
  
  
  
『あれー??慎一は?』
  
慎一がいないことに気づいた。 
  
  
  
『あーアイツ、学級委員の仕事かなんかで忙しいらしいから先行った。』
  
『そっか。』
 
  
  
  
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐  
  
  
  
  
 
『……この前はごめんなぁー。抱きしめたりして。』   
光輝が申し訳なさそうに言ってきた。  
  
  
『あっ別にいいよ☆』 
  
  
 
『…嫌やなかった?』
  
光輝がウチを見てきた。 
  
  
『うん☆びっくりはしたけど、嫌じゃなかったよ!』
  
ウチは思ってることを素直に言った。 

  
  
  
『じゃあまたなんかあったら、抱きしめさせてね?(笑)』 
  
光輝が笑顔で言ってきた。   
  
  
『うん☆お安い御用だよ!』  
  
  
『由希ちゃんは本当かわいいなぁー☆』 

 
光輝がしみじみ言ってきた。 
  
  
 
『…別にかわいくないし。お世辞はいいよ。』 
    
   
  
『いーや!かわいいって☆俺の学年でも噂になっとるし!かわいい1年が入ってきたって☆』 
      
  


  
  
『なわけないじゃん。光輝こそ、かっこいい先輩がいるって言われてるよ?』 
  
  
『(笑)ありがとー☆でもなぁ、由希ちゃん。』 
    
  
『何?』 
   
  
ウチは光輝の真剣な顔にドキっとしたんだ。   
  
  
『男ってのは、良い奴もいれば狼もいることを覚えときー!!』
  
  
  
ウチは正直この時の光輝の言葉の意味がわかんなかった。 
  
  
『…??うん。』 
  
  
  
  
  
『じゃー学校ついたし、また帰りなっ!!』 
  
光輝が笑顔で言った。 
  
  
『うん☆』 
  
  
ウチと光輝は手を降って別れた。
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