初恋物語
『意味わかんねーしっ!お前!!』
  
慎一が急にキレだした。 

『何また急にキレてんのよ!!しかもその、お前って呼ぶの止めてくんない?ウチにはちゃんと名前があるんだから!』 
 
ウチもキレた。  
  
  
『……じゃあなんて呼べばいいんだよ!?』
  
慎一がキレた感じで言った。  
 
  
『由希って呼んでよ!』
  
  
  
『じゃあ由希って呼ぶし!!』
  
  
  
『まじー?じゃあ由希って呼んでね☆』 
  
ウチは満面の笑みで言った。 
  
  
  
『……おう。』
  
慎一は下をむいて返事をした。 
  
その時慎一が笑ってるように見えたよ。

  
気のせいかな…‐?? 
  
  
  
『てかもう1つ聞きたいことがある…。』
  
慎一が真剣な目で言ってきた。 
  
  
  
『何ー??』
  


  
  
『…お前さぁ、…あっ由希さぁ、好きな人とかいるわけ?』  
  
慎一が言った。 
  
  
  
『えっ!?』
  
ウチはその時光輝の顔が、思い浮かんだ…。 
  
  
  
『…その反応はいるんだ…。……誰?』
  
 

『誰って言われても……なんか、その人と話てたら、ドキドキしたりするけど、これが恋なのかわかんないし……。』
   
ウチは光輝を思い浮かべながら言った。  
  
  
『…由希、それを好きな人って言うんだぜ?……で、誰?』 
  
  
慎一が真剣な顔で言った。 
  
  
  
  
  
じゃあウチ 
光輝のこと…  
好き 
なの…?  
  
  
  
そう思ったら急に顔が赤くなった。 
  
  
  
  
  
『…慎一には関係ないじゃん!!』 
  
『あるしっ!』
慎一が叫んだ。 
  
  
え…ないでしょ。 
うん。 
  
 
『なんで?』 
  
  
 
ウチは疑問に思い聞いてみた。 
  
  
『……っとにかくあるんだよ!』 
  
  
  
慎一の顔がまた赤い……。   
   
  
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