初恋物語
由希は家に帰って行った。   
  
  
『……偉い話こんどったなー☆何話てたん?』 
  
光輝が慎一に聞いてきた。   
  
 
  
 
『……別に何も…。』
  
  
  
頼むから、  
頼むから  
 
俺に 
話し掛けんな。 
  
光輝に八つ当り 
してしまうだろ。 
  
  
  
  
  
  
光輝がうらやましいよ…‐  
由希に好かれて‐… 
 
俺なんて由希への 
恋心に 
気付いた時には 
もう 
  
  
  
……振られたし……  
  
  
  
  
  
  
  
『慎一さぁ、由希ちゃんのこと好きやろ?』
  
  
突然光輝が聞いてきた。 
   
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
『…好きだけど。』
  
  
  
  
そう言った瞬間光輝が 
凄いびっくりしていた。 
  
  
『お前やっと自分の気持ちに素直になったかー☆まぁ、がんばれよ!!』 
  
  
  
光輝が嬉しそうに言ってきた。 
  
  
  
  
『………おう……。』  
  
俺は力なく返事をした。
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