初恋物語
なんかウチと光輝の前に 5人の女の子達が並んでる‐…。そしてウチを睨んでる。 
  
あっ…コイツらが噂の 
『光輝親衛隊』か。 
  
 
  
『光輝様何してらっしゃるの?』
  
  
親衛隊の女Aが叫んだ。 
  
  
『別になんでもいいだろ?』 
  
  
光輝がうざそうに言っている。 
  
  
  
『あなた!光輝様から離れなさいよ!!』
  
女Bがウチを指さして言った。 
 
  
  
『はっ?ウチ?』 
  
  
ウチは答えた。 
  
  
『そうよ!あなたしかいないじゃない!?図々しいのよ!私達の光輝様なのよ?』 
  
  
  
何?この親衛隊…?  
どんだけー…。  
  
  
  
『おいおい、勝手に俺がお前らのモノなんて言うなよ。』 
  
  
光輝が呆れながら言う。 
  
『しかも、何由希ちゃんのこと邪魔者扱いしてんの?』
 
光輝が親衛隊に冷たい視線を浴びせている。 


  
『…皆様!お静かに!』
  
突然親衛隊のリーダーとも思われる真ん中にいる女が叫んだ。 
  
『すいません。光輝様…。私の仲間がうるさくって。』  
  
  
『……………。』 
  
光輝はシカト。 
  
  
  

ウチには謝らんのか!!    
  
  
『神崎さん、始めまして。私、光輝親衛隊隊長の、白鳥美姫(ミキ)と申します。』 

  
『…はあ、どうも…。』 
  
  
『…ところで光輝様と神崎さんはどういう関係で?』  
  
関係っていっても家が隣同士なだけだっつーの!  
  
  
  
  
『…あー家がと……』 
『付き合ってるんだよ、俺達。邪魔すんな。』
   
  
えっ? 
  
  
《きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!》 
  
  
女の子達も叫んでいる。   
何言ってるの光輝…??
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