強さの定義
第一章~王家「クリア」~
ここはクリア家つまり王の家だ。そして、この家に2つの産声が鳴り響いた。

バーン!!
扉を勢いよく慌て入ってきた者が
「おぉ、生まれたか!!我が子よ!!」

横になっている女性が
「そんなに慌てなくても子供は逃げませんよ。ノードン。」
この男はノードン・クリア、現クリア家当主つまりアトランティスの王であった。クリアの血を継ぐ者はすべて瞳は白銀で髪は白なのだ。
ノードンは
「で、我が子は??」家来が
「王様、妃様、落ち着いお聞き願います。お子様は二人の男でございます。」
ノードンが
「なんと二人か??ならば、長男の名を「アルス」とし、次男を「ロイ」と名付けよう!!」
家来が
「次男のロイ様はクリア家の証である白銀の瞳、白髪の髪が見られ、魔力もすでにギルトのsクラス並みのですが……」
ノードンが家来を見て
「アルスはどうしたのだ??」
と家来を押しのけアルスを見るとそこにいたのは、
紅き瞳に黒い髪の赤ん坊だった。
「なんだ??これは??」
家来がさらに
「言いづらいのですが、アルス様には……魔力がございません。」
ノードンが驚愕した。
「魔族のような姿をし、さらに魔力すらないだと!!」
妃がなだめるように
「ノードン、そんなのいいではないですか。私達の子ですよ。」

「うるさい!!黙れ!!私達の子はロイだけだ。アルスなど知らん。アルスを牢屋に閉じこめておけ!!」

それから、アルスはずっと牢屋に閉じこめられていた。
< 4 / 13 >

この作品をシェア

pagetop