死神探偵 山崎草太
「な、なんだ。あんたは…?」
 
俺はベッドに横になったまま問うた。
 
「見てわかりませんかね…?」
 
ククッ…と含み笑いを浮かべながらスーツの鎌男は続ける。
 
「私は死神ですよ…」
 
「死神…?」
 
俺は驚いた。
驚愕に瞳が揺れる。
口をポカンと開けてしまう。
 
「驚くのもムリないですね…」
 
今度は口に手をやりあざ笑う自称死神。
 
(な、なんで死神なんかが見えているんだ…?)
 
「なぜ見えているか?あなたの力が増幅したからですよ。山崎さん…」
 
(な、なんで俺が考えたことがわかるんだ?)
 
俺は問いかけるように考えていた。
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