【BL】背徳の堕天使
第二章



「ね、瑠唯って女の写真ってある?」


賢杜には酷な話だと思ったが、自分が似てると言われる女の顔に興味があった。

賢杜は、少しためらった素振りは見せたものの、何も言わず立ち上がり、小さなアルバムを手にして戻ってきた。


無言でそっと俺に渡す。


俺は礼を言わずに、軽く頷いてアルバムを開いた。


そこに写っていたのは、優しい目をした賢杜と、俺に似ても似つかない笑顔の女。


パラパラとめくっていると、一枚の写真で手が止まった。


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